夏のセンバツ高校野球大会が始まった。僕を含めて、通ぶりたい高校野球にわかが湧いてくる季節だ。
「〇〇高校の〇〇って選手が今大会イチオシ。あれはプロ入り間違いない。」
おじさん達ってスポーツが好きだから、会社とかでもうこのような話もちらほら聞こえてくるかと思う。
これから高校野球の話題で上司や先輩が盛り上がっている時に、会話に混ざりたい場合は通だと思われるようにこのように話に入ろう。
まず野手の場合。
「出塁率はどうなんです?」
あえて出塁率を聞くことで通っぽさが出る。
「おお!お前野球好きなのか!〇〇は〇割くらいかな」
まあ大体こんな返しが来るはず。そうしたらすかさずこう返そう。
「結構スイングスピードは速い方だし、割とコンパクトにバットも振れているので、もっと打てそうですよねぇ。あとはプロに入ってパワーを付ければ長打も増えそうですね。」
知らなくてもいい。こう言えば、どの高校のどんな選手の話題でもなんとかなる。
逆にイチオシの選手を聞かれた時はこう答えよう。
「そりゃあ、〇〇(地元の高校)の4番ですよ!」
これで間違いは無い。このように答えれば、きっと詳しいおじさん達が、その選手についての情報を勝手に補足してくれるはず。あとは適当に頷いていればいい。
他に何か聞かれたら「スイングスピードが速い」を言っておこう。もしくは「ストライクを待てる選球眼が鋭い、だから打率がいい」か「走り込みが足りない」とでも言っておけば良い。
次に投手の場合だけど、
選手についての話が盛り上がっていたら「太腿の太さは?」と聞いてあげよう。下半身がしっかりしているかを確認することで通っぽさが出る。これで掴みはバッチリ。
あとはとりあえずこう言おう。
「リリースポイントがちょっとバラつきますよね。速球と変化球を同じフォームで投げることを意識すれば、もっと三振が取れるピッチャーになりますよね。」あとは適当に頷いていればいい。
これだけ覚えておけば、選手やチームを知らなくてもある程度会話についていけるので、上司や先輩に気に入られやすい。
ただ最悪なのは
野球詳しい=野球うまい
みたいに思われて草野球チームに誘われることです。
それは違うじゃん。
実際にやるのはまじで無理。勘弁して。動きたくないよ。
次は女性が通ぶりたい場合。
どうしても気に入られたい上司がいる場合は積極的に高校野球の話をしていこう。
でも「ふえぇ、野球ちょっとルールわかんないですぅ」くらいがちょうどいい。
例えば、いきなり上司にボールを渡して「Hスライダーください」「え?その握りで投げるんですか?スカイフォークでも投げるおつもりですか?里中智じゃあるまいし。笑止。」は、さすがに通が過ぎる。
だから女性は、下手に通ぶらずシンプルに「〇〇さんのバットは金属ぅ?それとも木製ぃ?」がベストオブベスト。
その問いに対して
およそ7割のつまらない男は「金属製だよカチンコチン!ガハハハ」と誰でも思いつく下品な答えをするだろう。
およそ3割の男は「木製だね、俺のはもー臭ぇ(木製)のなんのって!すぐ折れるし!」と答えるだろう。
僕は上司に選ぶなら後者にする。皆さんもそうやって上司や先輩を選ぼう。
これがこれからの甲子園の話題を楽しく乗り切るための秘訣。
会社という組織を生き抜く秘訣。
そうやってダイヤモンドみたいにキラキラ世界は回ってる。ホームイン。