ピンケのモイ!

ほぼ下ネタ

イマジナリーフレンド

 

頭の毛が豊かではない先輩に「休日って何して過ごしてます?」と聞いたら「野菜を栽培している」と答えが返ってきて、生き物を育てているなんて、なんと心が豊かな先輩なんだと感動しました。頭の毛も栽培すればいいのに、いつまでも無農薬にこだわってんじゃねーぞオーガニックハゲが。

 

ああっ!いけないいけない。僕も心を豊かにしなくてはいけません。人の粗ばかりを探してしまって、人の良い所を誉めてあげることを忘れてしまっている自分の貧しい心が憎いです。

 

話は変わりますが、「ドピュドピュドクンドクン」というのが射精時の一般的なイメージ音ですよね?射精の相場はまあそう決まってますよね。この間僕が溜まりに溜まったfrustrationを放出した時の話なんですけどちょっと聞いてください。

 

「あーイク!っドロンドクン!プインドクン!」って射精しました。

 

撥水加工された表面に滴がプリンプリンしているような、他からの一切の干渉を受けないぞと言わんばかりに、それはもう個として成立しているようなあの感じ。それくらい存在感のあるものが出てきました。

 

ドロンと一滴、プインと一滴、さっきまで自分の体内にいたとは思えないようなトゥルットゥルッのブリッブリで愛おしくもある。

 

なんだかもう別の生き物のように見えて「もしかして生きているのかい?君たちは僕の言葉がわかるのかい?」と声をかけてみると、プルプルプルと頷いていたので僕は、この子達を育てようと決心しました。

 

こぼれた砂をかき集めるような繊細な仕草でドロンとプインをすくうと、すぐに安全な虫カゴの中に入れてあげました。

 

ちなみに話を聞いてみたらやっぱりドロンはお兄さんで、元気いっぱい。最初のドクンで勢いよく飛び出してきたからすぐに男の子だとわかりました。

 

プインは妹で、2回目のドクンで飛び出してきました。やっぱりお兄さんよりは少しおとなしい感じがします。

 

 

虫カゴでの観察を始めてみると、本当に2人は仲が良いことがわかりました。今にもくっつきそうな距離で、虫カゴを傾けると一緒に動きます。でもくっついてしまったらひとつになって、お互いが無くなってしまう、禁断の近親相姦になってしまうと、2人は分かっているようでした。

 

なんだかそんなドロンとプインを見ていたら苦しくなってしまって、2人に優しくキスをしました。その晩はなかなか眠れなかったことを今でも思い出します。

 

朝になって虫カゴを見ると、ドロンとプインはもうそこにはいませんでした。正確には2人の個は無くなっていてドロドロの液体だけがそこには残っていました。

 

虫カゴの端っこに僕宛のメッセージが残されていて、ドロンとプインの本名が記されていました。「僕達を育ててくれてありがとう。産み落としてくれてありがとう。僕アイデンと妹のティティはひとつになりました。このことは誰にも言わないでください。」

 

僕は泣きました。そして自分と向き合い前を向こうと、決めました。心が豊かになる素敵な話でした。

 

なんかしんみりしたキナ臭い話ですみません、ん?え?イカ臭い?