「ふむふむ、なるほど。」
僕は大人だから、まるでソレが当たり前かのようにひどく紳士的で、そしていつにもまして冷静だった。
なにが?と、そう答えを急かさないでほしい。僕らは大人じゃないか。心に余裕を持って読み進めて欲しい。
では説明を始めよう、名探偵ピンケモイだ。
僕は今日、仕事中に歩いているとだんだんと、お尻におパンチュがくい込んでくるなーと感じていた。
そして、朝から少しお腹の調子が悪かった。
くい込んだパンツを直す作業を何回か繰り返していて、そのうちトイレに行きたくなった。
トイレでパンツをおろしてみると、パンツに茶系の筋がついていた。
これが今回の大体のあらすじ、つまりそう、うんスジである。
僕は「あっやばい!」とは思わなかった。
なぜなら大人だから。
「ふむふむ、なるほど。」
僕はまるで、それが当たり前かのように落ち着いていたのである。
犯人として考えられるのは
まず食い込み。あれだけ執拗にくい込まれては付かないものも付くだろう。
将軍の勝利を讃えて凱旋式が行われていて、凱旋門をくぐろうとしていた、と釈明すれば納得がいくだろうか?
もはや僕のようなアナル平民にはパンツの行進を止めることなど不可能だったのである。
次にパンツの色。
白っぽいパンツだったのは僕のミス。
あえて、僕の唯一の汚点といってもいい。
白い紙に白いペンで描いた絵を誰も評価できないように、もしも茶系のパンツだったならばそこには何も無かったのだから。
そもそも勘違いしないでほしいのは、漏らしたわけでは無いということ。
気づかないうちに出ていたなんてことは、ヒクヒクの肛門括約筋に誓って無いと言えるし、僕は大人だ。
だから大人な僕は、パンツに付いたうんスジを見て、「今日のブログはこれでいこう!」
と、肛門ばりにゆるゆるな頭の中のブログ記事査定機関がGOサインを出したのである。
まさに記事のネタ切れに悩む僕に射した一筋(うんスジ)の光(闇)だったのだ。
っていうのをですね、
パンツにうんすじを付けながら、だいたいのあらすじ、つまりうんすじを考えていたのです。
仕事中にですよ?
大人として、パンツにうんすじ付けるよりも、仕事中にうんすじでブログの内容考えてる社会人やばくないですか?
例えばですけど
僕がお弁当屋さんだったら、彩り豊かなおかずの美しい盛りつけを考えながらも、うんすじのことを考えてるってわけです。
保険屋さんだったら、お客さんに病気のリスクを説明しながらも、うんすじのリスクを考えているわけですし。
小説家だったら、物語の起承転結よりもうんすじの起承転結を考えているわけですから。
声優だったらキャラクターの声と間違えてうんすじの声を出しちゃうわけですから。
情けないです。
大人として反省します。
涙とお尻を拭いてこれからは強く生きます。